菌番号 F.2

種別
第一集
作成者
南方熊楠
年代
1900-11, 1930-04-16
関連場所
愛宕山
その他詳細

菌名:Helvella elastica Bull.

Helvella elastica Bull.
April 16, 1930.
Solitary. Pileus 2 x 2 cm at first
light honey-odor, turning rufous-brown as dry, underside pale honey color, as dry funny. Stem 3.5-6 cm lg
1-5 mm thick, more or less compressed with a gr
below, minutely **** duse dry
villose
Specimen sent to Imai
Spores 10-13 x 15-18 m (micron)
Paraphyses 5-10 m (micron) thick
at the top, distantly ***state
Nov.2*, 1900
Among mosses on a hill side Atagosan, Wakayama leg. K. Minakata

コメント:これが現存する最も若いF番号が付与された図譜である。熊楠は学名を与えていないがHelvellaノボリリュウ属の一種であることは明らかである(熊楠はアシボソノボリリュウと同定)。"specimen sent to Imai"とあり、日本語で「二個今井ヘ送ル」とあることから、本標本は一部はこの類の子嚢菌の専門家であった今井三子に送られたものであろう。図譜の中で顕微鏡図があるのは限られており、丁寧に観察された様子が伺える。「不要」の字は将来の出版を目指していたものか。また、1900年と1930年の採集品が同居しているのも面白い。

所蔵
国立科学博物館/National Museum of Nature and Science
コレクション
南方熊楠菌類図譜
記号・番号
F2
IIIFマニフェストURI
https://iiif.kahaku.go.jp/manifests/1996397c-5644-43a9-8863-c1e9fa529b7d.json